アメリカの大学に留学するには

アメリカの大学へ進学留学を希望するあなたへ

世界屈指の名門大学、ハーバードやイェールがあるアメリカ。

大学ランキング上位に多くの学校が並んでいますが、それらのアメリカの大学へ入学するには何が必要だと思いますか?もしあなたがアメリカへ進学留学を検討中なら、高校入学前から準備を進め、調べておくべき情報があります。

今もう高校生?大学生や社会人のあなたにも、アメリカで学士号を取得する方法もあります。

それから気になる学費、アメリカの大学に入学して、卒業するまでにはどれくらいの留学費用が必要になるのか、こちらも知っておくべき情報として紹介します。人気のある進学留学、なのですが、学費不足が原因で卒業できず、夢半ばで日本へ帰国している人がいることも事実です。

元留学エージェントの私がご案内します、卒業資格取得のためにも、進学留学前の準備万端にして渡米、夢を叶えましょう。

目次

アメリカ大学進学留学を高校卒業後にする為、出願要件を知る

アメリカの大学に進学目的の留学をお考えの場合、まず最初に確認すべき内容、それが出願要件です。

日本の大学と違う入学に関する審査、アメリカのそれぞれの大学毎に異なる出願のために必要な書類や情報について調べましょう。

日本とアメリカの大学入学方法の違い、審査と成績について

まず日本とアメリカの大学では、合否の審査に大きな違いがあります。日本とは違い、アメリカには大学入学試験がありません。

これはアメリカに限ったものではなく、海外の大学は日本の大学入試のように、学力テストのみで入学の可否を決めないためです。

審査基準は、ずばり、人間性。

高校での全教科(いわゆる5教科だけではなく、すべての科目です)の成績平均点、これをGPA(Grade Point Average)と呼びますが、このスコアの他、生徒会や部活動、ボランティアなどの課外活動も重要な審査基準となります。

それから、アメリカの良い大学だから、というあやふやな気持ちではなく、その学校を選んだ理由、あなたがその大学で学ぶことで将来、世界にどのように貢献するのか、その大学でなければ学べないと思う理由は何のかを英語で書いたエッセイが必要です。

その他にも、高校の校長先生による推薦状(英語)を求める大学もあるため、各大学の出願要件を出来る限り早く確認しておく必要があります。

アメリカの大学の語学力条件、TOEFLやIELTSが必要

アメリカの大学で英語の講義を受けるわけですから、アカデミックな英語力も必要となります。大学によって差異はありますが、TOEFLiBT、またはIELTSという英語テストで80以上のスコアが必須と考えて良いです。

これらの英語テストは、日本で好まれるTOEICや英検などに比べ、数倍も難しく、出てくる英単語や英語の表現も見たことがないレベルのものばかり。またリスニングとスピーキングも求められるため、日本の高校で学ぶ、いわゆる受験英語では到底間に合いません。

アカデミックな英語力が不足していたら、アメリカの大学で科目履修は出来ません。
(後述しますが、英語スコアは出願時に必須ではありません)

語学力の他に、基礎学力をチェックするSAT(Scholastic Assessment Test)、またはACT(American College Test)と呼ばれる、英語での学力試験のスコアを求める大学もあります。ここまでの説明は、アメリカの大学で、学術的な専門分野への出願について求められる内容です。もし、芸術分野、音楽や絵画になると話が違ってきます。

留学生で音楽関連の専攻を希望する場合、遠距離でのビデオ審査やオンライン(スカイプなど)オーディションが可能な大学もあります。ですが、中には現地、アメリカの大学にて、教授陣の前でオーディションが必須という大学もあります。

絵画などであれば作品、ポートフォリオを送ることになりますね。

エッセイや推薦状に出願期間、アメリカ進学の準備情報まとめ

アメリカの大学へ出願する際に最も注意しなければならないポイント、それが出願期間です。

アメリカの大学は9月から新学期がスタート、大学側の願書受付は前年の秋から開始となります。翌年2月あたりにかけてまで、という大学と、開始時期ギリギリまで出願を受け付けてくれる(Rolling Enrollmentと呼ばれています)大学に分かれます。

人気の高い、いわゆるアメリカの名門大学は締切が早い学校がほとんど、アメリカ進学留学をお考えなら、出願情報が開示され次第、確認しなければなりません、ご注意を。

さて、ここまでアメリカへの大学進学留学に必要な最初の第一歩、出願に関するご案内をしてきましたが、念の為、もう一度ここでまとめて復習しておきましょう。

アメリカの4年制大学に直接出願するのに準備するものは以下となります。

出願に必要なもの

1.高校の全教科偏りのない、高い成績平均点(GPA)
2.課外活動記録(部活動やボランティア、生徒会など)
3.アメリカの大学を選んだ明確な志願理由書(エッセイ、英文)
4.高校の学校長による推薦状(英語、成績が良くなけれもらえません)
5.英語スコア(英検やTOEICなどではなく、TOEFLiBT、またはIELTSといったアカデミック英語スコア)
6.SATまたはACT(英語での学力試験)のスコア
7.芸術系大学ならオーディションやポートフォリオ

海外大学ランキングトップのアメリカの学校に合格したいなら

大学留学は、事前準備が重要

ここまでお読みいただくとお分かりいただけるかと思いますが…

アメリカの大学へ直接出願、進学留学を希望する場合、日本の高校入学時に、すでにアメリカ留学のための準備が始まるわけです。

英語力も、周囲の友達が英検やTOEICで苦しむ中、アメリカの大学留学を希望するあなたは、その何倍も難しいTOEFLやIELTSの勉強をしなければなりません(正直、高校の英語の先生でもTOEFLiBTで80以上が取得できる人は限られます)。

卒業まで全科目、授業は真面目に受け、テストは満点を目指す

また、英語、数学や国語、歴史に物理だけ勉強してもダメ、保健体育や芸術、音楽の授業でも良い成績でなければ平均成績点、GPAは上げられません。

その上、放課後は部活動か生徒会に参加、土日にはお住まい近くで積極的にボランティアに参加。休む暇なく、ひたすら努力しなければ、アメリカの大学への直接留学は厳しくなります。

特にアメリカの大学で医学を学ぶ場合、課外活動、社会貢献度も重視されます。

アメリカの大学に出願、留学するということは、それくらい大変で、日々努力し続けている、アメリカだけでなく、世界にいる留学生もライバルです。

なお、出願時に語学力が不要というお話については、英語力が不足していたとしても、成績証明書やその他の書類から、先に入学許可をもらうことが可能、ということです。

語学力不足なら留学生向け大学付属英語プログラムがあります

もし先にアメリカの大学から入学許可が出ていれば、渡米後に入学予定のアメリカの大学の付属の英語コースなどでしっかり語学力を身につけます(この英語コースではアメリカの大学の講義の受け方、ノートのとり方や積極的なディベート参加方法なども学びます)。

あなたの英語力が、大学の新学期の入学タイミングまでに身につけられればそのまま大学コースがスタート。もし英語スコア、や規定の英語レベルに達していなければ、次の入学タイミングまでに英語スコア取得、または英語レベルを修了する必要があります。

アメリカの大学への出願から入学許可、さらに英語力が不足した場合の英語コースの紹介も済んだところで、次はどの大学を選ぶべきか、学校の選び方についてご案内しますね。

学びたい専門分野、専攻でレベルチェック、学校の選び方

あなたがアメリカへの大学へ進学留学をする場合、学校をどうやって選びますか?

まず最初に知っておいていただきたいことは、アメリカをはじめとする海外の大学は日本の大学のように、大学名で学校を選びません。

あなたがアメリカの大学で、何を学びたいのか、学部や専攻で選ぶことになります。例えばビジネス、であればこの大学が有名、といった感じですね。

それでは、世界大学ランキングを覗いてみましょう。アメリカをはじめ、世界中の名門大学が学部別に順位付されていますから。今回引用させていただいたのは、世界大学ランキングといえばコレ、QS世界大学ランキング、です。毎年9月更新なので、以下は2018年に出たものになりますね。

国際的に有名なアメリカの超名門大学をご紹介

1位はアメリカ、昨年4位だったMassachusetts Institute of Technology(MIT)、それから2位に西海岸の名門私立、Stanford University(昨年6位)、次いで王者Harvard University(昨年1位)となっています。

4位はCalifornia Institute of Technology、Caltechとアメリカの大学が上位を独占、アメリカの名門大学群、アイビーリーグに名を連ねる大学や、合格率が本当に低い超難関大学が揃っていますね。

5位にようやくイギリスのオックスフォード大学、6位がそのライバル、ケンブリッジ大学。その他、アメリカで10位以内に入っている学校には、シカゴ大学(9位)もあります。

ご紹介させていただいたこれらのアメリカの名門大学に、後述するコミュニティカレッジ(コミカレ)から編入することはほぼ不可能(ゼロではないですが抜きん出た才能が必要)、Freshman(大学1年生)として入学するよりほかに手段はありません。

あなたがもし、いずれかを選びアメリカでも5指に入る大学に進学留学をしたい場合、日本で、一般の高校進学ではなく、国際バカロレア(IBDP)や、ケンブリッジ、イギリスのAレベルなどを選び、非常に優秀な成績を修めることができれば、ライバルに勝てるかも知れません。

アメリカ・カリフォルニア州、ワシントン州は編入制度が整う

同じアメリカの名門大学でもUniversity of California(UC)は編入、進学留学できる可能性があります。その理由はカリフォルニア州それからワシントン州もコミカレからの編入制度が整っているため。

コミュニティカレッジ修了(卒業)時に、規定のGPAをクリアしていれば、同州内の大学への編入が保証されています。

ただし、カリフォルニア大学(University of California,UC)の人気校(ロサンゼルス、バークレーなど)や、ワシントン大学(University of Washington,UW)はその対象外です。(出願は可能ですよ!)

では、アメリカの大学の中で、日本で一番名前が知られている、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に日本の高校を卒業後、直接出願する場合の必要条件をチェックしてみましょうか。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校に入学・留学するには

まずは高校の成績、GPAですが、素晴らしい成績であることが望ましいとあります。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の出願者の多くはGPA4.0、満点に近い人がほとんど。

多少GPAが低くても出願するのは、その他にアピールできるポイントがある場合。スポーツで全国大会優勝経験がある、などですね。

次はSATとACTのスコア提出、あくまで「望ましい」としていますが、これは提出を催促されているようなもの。そして英語力はTOEFLiBT100以上、これはネイティブレベルの英語力です。

その他、各専攻ごとに求められる知識や書類有り、とありますが推薦状については書いていませんでした。しかし、ここで注意!書いてないから不要、ではありません、できれば高校の校長先生に書いてもらうようにしましょう。

そしてもう1つ必要な書類、これはアメリカへの大学留学の費用でも触れますが、英文残高証明書を提出しなければなりません。

この書類は、アメリカの大学側が留学生がこの大学でアカデミックイヤー(9ヶ月)あたり最低限、働いたりしなくても勉強に集中するのに必要となる金額を概算したものに基づいており(概算費用といいます)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の場合、US$62,304(日本円で約935万円、2024年3月1日レートで換算)分以上の預金がある残高証明書を提出しなければ、アメリカの学生ビザ申請に必要な書類が作れません、というもの。

どうでしょう?敷居が高い、というのが正直なところですよね。

アメリカへコミュニティカレッジから大学進学留学をする場合、日本出発前は高い目標、有名な大学に進むことを夢見て留学に旅立ちます。しかし、現地アメリカで勉強を続けていると、金銭的な理由や、厳しい日々の勉強がそこまで追いつかないのが、実情です。

アメリカの大学へ直接出願、進学留学する厳しさについてはここまでにしますね。もしご質問等あればいつでも留学ランドにお問合せを、経験豊かな留学カウンセラーがより詳しいご案内をさせていただきます。

では、いよいよ、アメリカ、コミュニティカレッジへの留学についてご案内をさせていただきます。アメリカの厳しい大学進学のため、なぜコミュニティカレッジを選ぶのか、そもそもコミュニティカレッジ、コミカレとは何のか、見ていきましょう。

コミュニティカレッジとは、どんな学校?何ができる?

ここまでアメリカの大学進学留学についてのご案内で、2つ、お分かりいただけたと思います。

1つ目は大学の入学許可を得ることの難しさ。アメリカに限らず、海外の4年制大学は入学審査に非常に厳しい条件を出しています。それが名門大学であればなおさら。

そして2つ目は学費、アメリカの4年制大学で勉強するには大学によって差額こそあれ、高額な学費を用意しなければなりません。

この2つの大きな壁、悩みを解決してくれるのがアメリカのコミュニティカレッジ、コミカレなんです。

コミュニティカレッジの特徴、いろんな種類の勉強ができます

アメリカのコミカレは、コミュニティのためのカレッジ、すなわちアメリカ現地で生活する人たちが高等教育を学ぶために用意された学校であり、日本の学校で表現すると、専門学校と短期大学を足して2で割った高等教育機関、になります。

コミカレには留学生が入学することも可能となっていて、学術的な勉強、アメリカの大学へ編入するための一般基礎教養の単位を取得することが可能。また専門学校のように、様々な職業の基礎について学ぶことができます。

例えば旅行業、ツーリズムの基礎を英語で学べます。アメリカにはOPT(Optional Practical Training)制度というものがあり、9ヶ月以上専門分野の勉強について学ぶことで、最長1年間の就労許可がもらえます。

アメリカのコミカレで学び、OPTで1年のキャリアを身に着け、日本に帰国すれば旅行業での就職はより有利になること間違いありません。これは、なにも学生のみでなく、社会人留学でも同じように転職する場合に有効です。

日本人がコミカレを選ぶ理由、入学が簡単で費用が安いから

アメリカの大学進学留学をするのに、なぜあえてコミカレからスタートするのか。それは、アメリカの大学留学の2つの壁をコミカレなら解決できるから、です。

1つ目の問題点である入学基準。アメリカの大学は高校を優秀な成績で卒業、その他場合によってはSAT/ACTのスコアやボランティアなどの課外活動などが必要ですが、コミカレは学校によって違いこそあるものの、日本の高校を卒業していればOK。求められる英語力も4年制大学より低く、入学が簡単です。

そして2つ目の問題点である学費。コミカレは学費が安いんです。4年制大学の数分の1になることも珍しくなく、アメリカでの留学費用をぐっと抑えることができます。

この2つの理由もあって、アメリカのコミカレへの進学留学は非常に高い人気となっています。

大学編入を目的とする場合のアメリカ留学生活とは

コミカレからの編入は大変

とはいえ、アメリカのコミカレに進学留学をしても、大学に編入ができる人はほんの僅か、でも可能性はゼロじゃない、というお話を聞いたことありませんか?実際、アメリカで大学編入するにはコミカレでの成績が優秀である必要があります。

では具体的に、どうすればアメリカで大学に編入できる可能性を高められるのでしょうか。

アメリカのコミカレ進学留学で、日本でも有名なカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)やバークレー校(UCB)に進むことのできた人の多くは、コミカレ在学中、寝る間を惜しんで勉強、平日の平均睡眠時間は2~3時間なんて話をよく聞きます。

それもそのはず、分厚い辞書のような教材を翌日までに100ページ読んでレジュメを作ってくる、というレポートが出たとして、現地アメリカ人なら簡単かもしれませんが、留学生には大変な作業。

それが科目ごとにあるわけですから、寝てる時間なんてありません。留学生同士、協力しあいながら、良い成績をもらえるよう日夜努力を続けているわけです。

アメリカのコミカレ留学は、大学編入できる可能性がありますが、その厳しさに気づき、途中挫折して帰国する留学生も少なくないということを覚えておきましょう。

編入率で選ばない、アメリカのコミカレの選び方

さて、アメリカにはコミュニティカレッジがたくさんあります。コミカレ選びは大学選びと同じように迷うものですが、「自分が希望する大学への編入率が高いから」という理由で選ぶのは間違いです。

編入率が高い理由は、そのコミュニティカレッジの質が高い、というわけではなく、距離的に近いから、です。それからもう1つ、留学エージェントをしていた頃によくいただいた質問に「どのコミュニティカレッジが優秀ですか?」というものがありましたが、「全部一緒」が答え、コミカレの講義の質は同じです。

コミカレを選ぶ基準は、場所がどこにあるのか(都市部なのか田舎なのか)、規模がどれくらいなのか(学生数がどれくらいなのか)、といったところから考えます。

具体的な例でいえば、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)はサンタモニカ近くにキャンパスがあります。この大学への編入率が高いのが、そのサンタモニカにある、サンタモニカカレッジです。

環境に恵まれていますが、問題は留学生活で必要となる費用。サンタモニカカレッジに通うために周辺で部屋を探すとなると家賃が非常に高くなりますし、また学校周りでランチや友達と遊べばあっと言う間にお金がなくなります。

サンタモニカから南下、日本人が比較的多いトーランスという場所にエルカミノカレッジがありますが、このコミカレへ通うために周辺でお部屋を探すなら、決して安くはないものの、サンタモニカカレッジよりも生活費用を抑えられます。

進学目的ではなく、職業の基礎を学ぶ場合、ビジネスはどのコミカレでも提供していますが、専門的なコースは学校ごとにより異なっているので、希望するコースを提供するコミカレを選ぶのも、コミカレ選びの1つの基準になりますね。

学校のカウンセラーに相談、サポートを受けて大学を決めよう

アメリカでコミカレの大学編入コースで学び、いよいよ進学する4年制大学を選ぶタイミングになったとき、どの大学が自分に本当に適しているのか、またしても人生の岐路がやってきます。

大学選びのポイントですが…実は超簡単です、コミカレのカウンセラーに相談しましょう。

は?と思うかもしれませんが、これが最も正しい方法です。コミカレのカウンセラーはあなたのコミカレでの成績、それから希望をふまえた上で、あなたにぴったりの大学を提案してくれます。

あとはその大学の場所や環境を調べてみましょう。実際にあなたの目で見るため、訪問してみると良いですね。また学費は大学により大きくことなります、予算にあわせた大学選びも大切です。

もっとアメリカのコミカレについて知りたい、実は今考えているコミカレがあるんだけど、本当に合っているか確認したいあなた、是非留学ランドで無料カウンセリングにご参加を。

経験ある留学カウンセラーが各コミカレのサイトやインターネットだけでは見つからない情報を含め、丁寧にご案内をいたします。

アメリカ大学進学留学の本当のメリット

私の主観ですが、アメリカでコミカレ留学からスタートし、学士号(大卒資格、バチェラーといいます)を取得している人たちの話を聞くと、もし同じ努力を日本出発前にしていたら、おそらく日本でも超がつく名門大学に進めたはずです。

考え方次第ですが、アメリカのコミカレ留学は、高校の間、明確な目標が決まらず過ごした場合に、アメリカという国で自分のやりたいことを見つけるための留学とも言えます。

ここでくれぐれもご理解いただきたいのは、「日本でも勉強していなかったのに、アメリカに留学しても勉強なんてしないってことでしょ」ということを言いたいのではないということ。

アメリカのコミカレに留学することで、日本では見つからなかった何かを見つけることができる、というお話です。だからこそ、その準備をしっかり進めましょう。

アメリカ大学進学留学の費用はしっかり知っておこう

アメリカへの大学留学に必要な費用

アメリカ留学、こと大学進学留学を決意して準備をすすめていく中で気になってしょうがないのは留学費用ですよね。そもそもアメリカは留学費用が安くはありません、それでも夢のためには必要な投資となります。

先にご紹介したUCLA、カリフォルニア大学ロサンゼルス校は州立の大学ながら、アカデミックイヤーあたりの概算費用が約935万円もしました。ですが、アメリカでも基本的には公立校の方が費用は安く、私立大学になれば莫大な費用が必要なのは日本と同じ。

カリフォルニア州、同じ州立大学の年間概算留学費用を比較

カリフォルニア州にあるもうひとつの州立大学、カリフォルニア州立大学(CSU)の概算費用を見てみましょう。UCLAに最も近いCSUのキャンパスは、ダウンタウンに近い、カリフォルニ大学州立大学ロサンゼルス校(CSULA)になります。こちらの大学の概算費用を調べてみると…

US$37,702、約566万円としています。カリフォルニ大学ロサンゼルス校(UCLA)との費用の差額、実に370万円。

仮にUCLA、CSULA、両方の大学を4年で卒業できた場合、単純計算で1,500万円近い留学費用の差が出てくるわけです。

もしあなたがどうしてもUCLAに行きたいといえば、保護者の方はもしかするとなんとか、費用を工面してくれるかもしれません。

ですが、その費用の差があるほどの価値が、卒業時に見いだせるでしょうか。CSULAの費用はアメリカの州立大学の概算費用として、ほぼほぼ平均値といったところでしょう。もちろん、田舎、アリゾナやオレゴンなどに行けば、生活にかかる費用が抑えられるので、概算費用も下がるでしょう。

アメリカのコミカレ進学留学で、UCLA、CSULAの両方に入学許可が得られるほどの学生であれば、ブランド力で学校を選ぶことはないはずです。どうしてもUCLAでしか研究できない何かがあれば別ですが、現実的な費用負担もアメリカでの大学選定の大きな要素であること、決して忘れないようにしましょう。

ちなみにですが、コミカレ留学から大学編入を目指す留学のもう一つの大きなメリットがこの費用にあること、少し触れましたね。あらためて、アメリカでの進学留学でコミュニテイカレッジを選ぶ大きなメリットの一つ、4年制大学との費用差を見てみます。

コミカレで安く単位を取得して、4年制大学で専門分野を学ぶ

コミカレは大学に比べて大きく費用を抑えられます。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に編入を考えた留学をする場合に候補としてあがる、エルカミノカレッジはアカデミックイヤーあたりの概算費用がUS$20,034、約301万円です。

エルカミノカレッジで2年間基礎教養を学び、UCLAで2年間専門科目を学んだ場合と、UCLAで4年間学び続けた場合には、アカデミックイヤーの費用だけでも、1,200万円近い違いが出ます。

いかがですか、コミカレ留学からスタートするとこんなにも大きな留学費用の節約になるんです。

入学しやすく、留学費用を大きく抑えることができる、だからアメリカ進学を検討する多くの留学生は、コミカレからの留学を選ぶ、というわけです。

コミュニティカレッジは2年制大学というが、大学とはいえない、コミュニティセンターだ、という意見もあります。ですが間違いなく、認められた単位を移管し、4年制大学に編入できる立派な学校です。4年制大学の方が施設などが整っている(学生費が高いので当然です)かもしれませんが、同じ単位のために、数百万円の差額を払う気になるかどうか、ということになりますね。

最後に、アメリカの大学留学の費用を抑える方法がもう1つ、あります。それが奨学金制度。

奨学金をアテにしない、無理せず大学院留学を検討してみる

有名大学でも奨学金制度はあり、「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進むのに費用が不足しているので奨学金をもらいたいけど、どうしたら良いですか」というご質問を受けたこともあります。

一般的にScholoarship、奨学金は成績優秀者にでる返済不要のお金、なんですが、UCLAでそれをもらうとなると、エリートの中のエリートでなければなりません。

正直、かなり厳しいものではありますが、もし応募できるのであれば、試してみる価値はありますね。

ここで紹介する奨学金は入学時にもらえるもので、大学により基準は異なります。アメリカでも地方の大学であれば、高校時代、平均より少し上の成績を取れていれば、学期あたりいくらかの奨学金がもらえるところもあります。

最初から、アメリカの4年制大学へ出願したいものの、費用はそこまでかけられない、という場合にはこうした奨学金制度のある大学を探してみても良いでしょう。

学びたい分野のコースがあれば、あとは自分次第で在学中に勉強に集中すれば良いですし、大学での勉強をしっかりしていれば、大学院への進学という道も開けてきます。

アメリカ留学をする場合にはどうしても、高い費用と向き合い、解決していかなければなりません。その解決方法のひとつに奨学金を挙げましたが、費用面に無理があるのであれば、日本の大学への進学でも良いと思います。

大学でしっかり英語力を身に着け、専門科目を学び、大学院進学に向けた準備を整えればアメリカでより高いレベルの勉強をすることが可能になりますから。

アメリカで大学を卒業しても、留学生の場合、就職は厳しいです。OPTという制度で1年間の就労許可は出ますが、その後はビザが切れるため、帰国を余儀なくされます。

ですが、大学院まで進み、修士号を取得すれば可能性はぐっと拡がります。大学以上に入学が難しいアメリカの大学院ですが、事前準備を整え、大学教授からの推薦状をもらい、ぜひ出願にトライしてみましょう。

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