社会人になって、アメリカ留学

アメリカ留学に社会人になって参加する場合

社会人のアメリカ留学では、後悔しないものにするために十分な準備が必要。また一言にアメリカ留学と言っても、社会人のみなさんの場合、休暇中の短期語学留学から、キャリアアップ・キャリアチェンジのための大学院進学まで目的はさまざま。

どんな形でもアメリカへの留学費用が必要ですが、いくらくらいかかるでしょうか。このページでは、社会人が日本からアメリア留学する場合に役立つ情報を収集してみました。

日本に帰国後も、アメリカに留学して良かった!と思えるよう準備をしていきましょう。

社会人のアメリカ留学ではまず目的を明確に

目的を明確に

早速、社会人のアメリカ留学について考えていきます。

私は留学エージェントとして10年以上のキャリアがありますが、社会人留学のカウンセリングも経験しています。大手企業勤務で昇進に英語力が必要でアメリカへの語学留学を決めた方や、大学卒業から数年、自分が学んでいた学問への情熱を忘れられず、アメリカの大学院を目指したい方まで、さまざまな目的でアメリカ社会人留学を検討されていました。

そんな中、1つだけ、実際に出発して日本帰国後に本当にアメリカに留学して良かったと連絡いただいた社会人の方の共通点が、アメリカ留学前から明確な目的があったという点。

また社会人の方とのカウンセリングで感じるのが、目的が明確でも、やはり迷いもあるもの。このまま日本で社会人として仕事を続ければ、それなりの将来が約束されているにもかかわらず、アメリカ留学を検討するみなさま。社会人のアメリカ留学には相応のリスクがあり、日本帰国後の生活への不安など、心配事もあります。

私もアメリカではないですが、社会人になって初めて海外語学留学を経験しました。私も出発前、留学中も帰国後の就職などへの不安は感じていました。

それでも目的が明確な社会人の方の多くは、アメリカ留学中も迷いなく勉強に集中し、仮にその目的が達成できなくても、ご自身の人生の中で大きな転機にされたように思います。社会人の方ですから、貴重な休みの日にわざわざ留学のカウンセリング・ご相談に来られます。しかし、目的が曖昧な場合には、再度よく検討いただくようご案内していました。

社会人のアメリカ留学では、期間が1年などの長期になると数百万の費用をかけ、その後の将来を左右する決断にもなります。短期でない限り、アメリカで楽しい時間を過ごすためだけの留学ではないからです。

大学や大学院入学なら、目的は卒業と分かりやすいですが、社会人の語学留学では何を目的にすると良いのか。私のおすすめは、TOEFLまたはIELTS、TOEICなどの英語スコアの取得、また大学エクステンションコースでのサティフィケート(修了証)取得です。

社会人なら、アメリカの学校でビジネスを英語で学ぶ経験もおすすめ

語学→ビジネスコースも有り〼

アメリカの語学学校の中には社会人向けのビジネス英語コースを用意する学校もあり、短期留学では英語の本場アメリカでビジネスで使える英語表現を学ぶ経験もおすすめです。

またアメリカの4年制大学では現地社会人や留学生対象のビジネスコースなどのサティフィケートコースの提供も。ビジネスの基礎や、社会人経験やマネジメント経験が豊富な方向けのビジネスマネジメントコースなど、英語でビジネスを学べる内容です。

ただし、参加にはTOEFLやIELTSなどの英語試験で一定以上のスコアが必要で、修了証の取得にある程度の留学期間が必要な点が、語学留学との違い。

一方、アメリカ留学中に英語の語学力向上だけでなく、アメリカの大学キャンパスで授業に参加、社会人向けのエクステンションコースでビジネスを学び、サティフィケートを取得することは、日本帰国後の就職活動でも活かせる有利な経験になりそうです。

社会人の場合もアメリカ留学の目的や期間で、語学学校とアメリカの大学でのエクステンションのどちらが良いのか、おすすめの学校が変わります。ぜひ一度、留学ランドまでお問い合わせください。アメリカ留学目的や期間、予算をお伝えいただければ、社会人におすすめの学校をご提案します!

続いて考えるべき留学費用、いくら用意すればいい?

費用を確認、しっかり準備

アメリカでの語学留学でも、大学・大学院留学でも、社会人として留学する場合にまず考えるのがお金、費用。まずお問い合わせを多くいただく奨学金について紹介した後、具体的な留学費用をご案内します。

社会人のアメリカ留学で奨学金はもらえるのか

企業に勤務中で会社の海外研修などの場合でない限り、社会人も自身で留学費用の負担が必要。また語学留学の場合、社会人では奨学金はまずありません。大学、大学院の場合は出願時の成績次第で可能性はあるものの、相当優秀でなければ難しいのが実情です。

大学を選ばなければ奨学金が出るところも一部あります。もちろん大きなチャンスですが、大切なのは本当にその大学で良いのかという点。社会人になり、日本の仕事を辞め、時間を割いて進学した大学が奨学金を提示してくれたとしても、大事なのは卒業後の就職に活かせるのかどうか。

大学の質と金銭面の折り合いは、留学エージェントに希望を伝え、相談しながら決定するのがおすすめです。

具体的なアメリカ留学費用について~短期1ヶ月から1年以上の長期

社会人の場合のアメリカ留学費用ですが、比較的短期間の語学留学か、大学・大学院進学など1年以上の長期留学かで大きく違います。

アメリカでの語学留学にかかる費用(学費・現地生活費)

社会人がアメリカで語学留学する場合、アメリカのどの都市に留学するか、あるいはどの語学学校のどのコースにするかなどで費用が大きく変動します。当然アメリカの大都市は物価も高く生活費が上がりますが、近隣の州や都市を選べば費用を大きく節約できる場合もあります。

以下は、アメリカの語学留学費用の目安です。費用には語学学校へ支払う学費、滞在期間中のホームステイ費用を含みます。

滞在期間2週間4週間
約1ヶ月
12週間
約3ヶ月
24週間
約半年
48週間
約1年
留学費用(US$)US$1,560~US$1,990US$3,125~US$3,935US$8,465~US$10,795US$17,720~US$22,330US$35,000~US$44,170
留学費用(日本円)17万円~22万円34万円~43万円93万円~119万円195万円~246万円385万円~486万円

※アメリカの語学留学費用の詳細は別ページ「アメリカ留学費用~短期1ヶ月・長期半年以上の場合」もご覧ください。

社会人がアメリカの大学・大学院に進学する場合の費用

社会人の大学・大学院留学の場合は少なくとも学期単位、または1年か卒業までの年月分の費用が必要です。アメリカでは各学校が「概算費用」として提示する金額がありますが、費用を自分で捻出する必要がある社会人のみなさんが知っておくべき補足事項も。

例えば、毎年わ分かりやすく留学生向けに費用を提示しているカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の年間概算費用(Cost of Attendance)を参考にしてみましょう。

参考:UCLA FEES, TUITION, AND ESTIMATED STUDENT BUDGET

上記ページでは海外留学生が約9ヶ月間、一般的なシェアルームで生活、公共交通機関を利用しながら教材費なども揃えてUCLAで学ぶために必要であろう金額はUS$63,881(日本円で約680万円)としています。

この留学費用で注意が必要な点は約9ヶ月間、留学生に最低限が必要な12単位を1セメスターあたり受講した場合の費用である点です。1セメスターあたり12単位では、2年間、合計4セメスターで卒業するための単位には不足である点がまず第1の注意点。

またUCLAに通う間、夏休みをどう過ごすかですが、学生によって補講で単位取得をしたり、ボランティアに参加するなど、多くはアメリカ滞在を続けます。その期間分の生活費が上記には含まれません。単純計算で9ヶ月分の1/3にあたる3ヶ月分を追加すると、US$63,881(9ヶ月分)+US$21,081(3ヶ月分)=US$84,962(約914万円)が1年間、12ヶ月分の費用です。

語学留学では語学学校や英語コース・ビジネスコースを提供する機関が明確な授業料を提示していますが、アメリカの大学や大学院進学の場合、単位取得数や実際の滞在期間で費用が変動します。社会人の場合も事前によく確認した上で、それより少し多めの金額の準備が必要な点に注意ください。

※別ページでもアメリカ大学留学の費用について詳しく紹介しています。

アメリカ留学で社会人が大学進学を目指すなら

大学を目指すなら

ここからは社会人の方がアメリカの大学へ進学を希望する場合、どういう手続きが必要かをご案内します。

まず社会人の中で、日本の高校を卒業後すぐに働き始めた方の場合。社会人になって専門知識も身につき、金銭的な余裕もできたので、学士号(大学卒業資格)を取得したい。それも日本ではなくアメリカで、とお考えなら…選択肢が2つあります。

1つは大学への直接出願、もう1つはコミュニティカレッジ(コミカレ)で勉強してから大学へ編入進学する方法。

コミカレからスタートして大学を目指す場合

アメリカのコミカレとは、日本の短期大学と専門学校を足して2で割ったような、現地の社会人も通う学校。基礎教養、すなわち大学で専門分野を学ぶために必要な学科を勉強することも、またビジネスや旅行・ホテルなどの観光業、キャビンアテンダント、IT関連の基礎を学ぶことも可能です。

このコミカレで2年、さらに4年制大学の3年次に編入して2年、合計4年で大学卒業資格、学士号の取得が可能です。なぜコミカレからの編入がおすすめかの理由ですが、ズバリ、費用を抑えるため。アメリカのコミカレの学費は4年制大学に比べ安く、年間でもUS$10,000弱

比較する4年制大学にもよりますが学費が大きく抑えられ、先程のUCLAと、同じロサンゼルスにあるエルカミノカレッジを比べると、1年あたり6万ドルのUCLAに対してエルカミノカレッジは2万ドル程度と、実に1年辺り400万円以上の差

え?4年制大学とコミカレだから中身が違うでしょ、と思われるかも知れません。でも実は、アメリカの大学に進んで1~2年生の間で学ぶ教科と、コミカレで4年制大学編入のために取得する科目は同じで、かつ大学側はコミカレの単位を認めています。

同じ単位を取るのに1年あたり約6万ドルと約2万ドルで済む、なら学費がかかる社会人留学ですからコミカレからのスタートもおすすめです。でもおすすめ理由は費用だけではありません。

社会人がアメリカ進学留学する場合、いきなり4年制大学に入っても、大学の講義に最初から積極的には参加しにくいもの。コミカレにまず入学してアメリカでの講義の受け方を学び、大学へ進む方がより集中的に勉強できます。日本の大学のように受け身で授業を受けても単位が貰えず、積極的なディベート・プレゼンへの参加など、コミカレでアメリカの大学での勉強スタイルを身につけるのがおすすめです。

大学に出願、日本の大学の単位を認めてもらうもの

あなたが日本の大学を卒業してアメリカの大学を目指す場合は少し事情が異なります。まず最初にアメリカで何を学びたいか。もし、日本の大学で勉強した内容をアメリカでも勉強したい場合は大学院を目指すことになります。

そうでなく、社会人になった今、アメリカの教育方法、英語で専門分野の勉強がしたい、と思っても、アメリカの大学側が認めてくれません。なぜなら、あなたはもうこの分野の勉強で学士号取ってるでしょ、と判断されてしまうから。この点は注意点です。

次に異なる分野の専攻でアメリカの大学を目指す場合。出願は大学の成績証明書で入学許可を待ちます。もし無事、入学許可が取れたなら、日本の大学の単位を認めてもらえるかどうか、確認しましょう。大学によって審査はしてもらえますが、必ず単位を認めてもらえるわけではありません。

審査のためには日本の大学の英文成績書、卒業証明書の他、大学シラバスの英訳が必要です(翻訳家による翻訳が必要)。それらを大学に提出、大学側で精査し、いくつかの単位が認められることがあります。

もし認めてもらえれば、高額な学費をそれだけ免除できますが、反面、確約はないということをご留意の上、手続きを進めましょう。

大学院をアメリカでお考えの場合

大学院出願準備は大変

社会人留学で、どうしても修士号、マスターをアメリカで取りたい場合、まず高い英語力(TOEFLiBT100以上)、かつ日本の大学での優秀な成績が必要。他に大学教授や社会人の場合は勤務先上司からの英文推薦状なども必要です。

またアメリカの大学院進学では、GRE(Graduate Record Examination)や、専門分野によってはGMAT(MBA)やMCAT(医学)などの試験で優良なスコアを取得しなければ入学許可を得ることが難しくなります。学費も大学により異なりますが、決して安くはありません。予め目標とする大学のGraduate Course費用を確認しておきましょう。

もしあなたが日本の大学で学んだ専攻とは違う専攻の大学院を目指す場合、出願をして入学許可がもらえれば、その大学の3・4年次で受講する科目で必要とされる単位を取得した後に修士課程がスタートします(=学費がより高くなる点に注意が必要です)。

社会人になり、経済的にもアメリカ留学が可能になった、または社会人で英語力向上のための留学が必要になったなど、それぞれの目的でアメリカでの社会人留学の準備を進めていらっしゃるかと思います。

留学ランドは語学留学の無料相談やお見積りはもちろん、アメリカの大学進学のカウンセリングも承わります。ぜひ、一度お問い合わせください!

語学学校の入学手続きを無料代行!
海外・英語留学の相談・お見積り依頼は留学ランドへ